2014年6月5日木曜日

和装夏用本麻ステテコと夏和装★★★☆☆



浴衣を昼間着るということについて、検索すると賛否両論。着物の専門家でも意見が分かれたり、ちょっと知ってる風の人が「昼間から浴衣なんて!」と白い目で見られたりする。ホントのところどうなのか、誰か教えてほしい。
別にホテルで会食とか、お茶会とかいう改まった席でなければ 私はいいと思うけどなぁ...。(実際、私が教えてもらった先生の中にも昼から浴衣OKという人は居た)
折角着たのにいろいろ言われても哀しい。そこで私は「浴衣」という着方ではなく、長襦袢を合わせて夏着風「よそ行き」で着ることをオススメする。それも、ちゃっかり手抜きして。笑 
通常、長襦袢の下には、肌着+裾よけ だか、これでは非常に暑い。
かといって、何もないと足捌きが悪いし、薄色では素足が透けて非常にみっともない。
と、言う理由から 私は以下の仕様で夏和装の快適さを確保することにしている。(とはいっても、これは呉服屋の奥さんに教えて貰ったとっておき☆)

夏の和装を快適にする極意

  • あしべ汗取り襦袢
  • 本麻半襦袢
  • 本麻ステテコ
  • 本麻の足袋

この3点の上に、長物(長着)を着て、帯を締めて 終わり。
裾よけはなし。


それから、もう1点

  • 着物の仕立てはバチ衿ではなく「広衿」で
これ、かなりポイントで、半襦袢に半襟を掛けて、着物を沿わせるので見た目効果も着心地も大幅に変わってきます。

それから、これまたちょっと知ってる風の年配女性はすぐに「決まりを知らない」と5月は袷でしょ?と言って来ますが、私は個人的に5月でも単衣or夏物でもOKだと思います。この温暖化の時代に旧暦で区切ったような決まりを持ち出されても迷惑です。(電車で、他人の帯に触って「あーあー、ちょっと待って!」とか直したがったりするんですよね。鬱陶しい) 以前、夏祭りの会場で衿あわせを逆で着てる娘をみかけたことがありますが、あまりに可哀想で(もちろん、着替えることも出来ず隅っこに居た)声も掛けられませんでしたよ。あんまりとやかく言いたくないですね。私も気をつけます、、、(^_^;;

あ、話が逸れましたが。
とにかく、衿あわせは気をつけて、それ以外はとりあえずあまりだらしなくなければOKではないかと。最近花魁気取りで肩出してるヒトみかけますけど、あれはやめていただきたい... (~_~;; オイランって風俗嬢ですからね...所謂。

綿紅梅のコーディネイト

心配なので、居敷当てをつけてもらいました

広衿仕立て



さて、本題。
半襦袢やあしべはさすがに作れないけれど、
ステテコくらいなら気軽に作れるので、股上の浅い総ゴムパンツの型紙を見つけたら
迷わずトライしてみてほしい。

パンツ(ズボン)つくるの久し振り! ってヒト用に、ちょっとしたコツをいくつか書き留めておきます。お役に立てば幸い。



和装夏用本麻ステテコ ★★★☆☆
材料 と 手順

《材料》

  • 本麻無地 110cm巾(本当は近江手もみが欲しかったけれど欠品だったのでこちらに)2,036円/m × 1.8m買ったけど実際は1.5mも使わなかった。
  • パジャマ用1cm巾ゴム紐(穿いた時、ステテコに半襦袢の裾はインするので圧迫感覚の少ないソフトゴムで)ウエスト+3cm(縫い代入り)
  • 型紙 私は、大塚屋の「イージーパンツ」4枚はぎを利用した
  • ミシン用糸と針 糸はスパン60番・針は薄手用11番手(黄)

《作り方のポイント》

  • 左右のある物の印付けには色違い2枚を外表にセットした片面チャコペーパーを外表にセットした間布の間(裏に印がつくよう)セットする

色違い2枚を外表にセットした片側チャコペーパーを裏布の間にセット

  • この方法は片足2枚はぎのズボンには特に有効な方法
  • こうすることで、色別(青同士、赤同士)で組み合わせれば似たような型紙でも間違えずに縫い付けられる



赤印同士を中表で内脇外脇を縫っていく(端かがり処理をして)

赤と青、1本ずつ脇線を縫い終わったところ

どちらか片側(図では青印)だけ表に返す


  • 股を縫う為に、赤の中に青(中表に返した方)をセットする

セットしたところ。中表なのがわかる?


  • 真ん中から外へ向かって合わせていく(合い印で合うはずだが、合わなくても気に病むことはない)


外側は赤印の裏・内側は青印の裏


  • 縫い終わったら、股を開いてアイロンとクロッチ処理

縫い終わったら、股を開いて処理
(強度を保つためクロッチ処理も面倒でなければ)


  • ウエスト部を縫って、ゴムを通す。
  • 通したゴムは結ぶとゴロつくので、縫い代を重ねてミシンで縫っておく。

  •  縫い終わったところ。中表のままで穿いてみて、丈を決める。
  • ポイントはしゃがんでみること。結構丈が上に来る。意外と膝裏の汗は気持ち悪いので何度も試してしっかり丈を見極めること。
  • 中表のまま穿くのは、丈を決めて折り返したら、そのままアイロンがけして縫えるため。
長すぎてもダメだし、短くてもダメ。
長いかな?と思っても、しゃがんでみて長さを見極める



多分、ネット最安。オススメの「あしべ」


肌襦袢と同じ役割なので上に半襦袢を着る時はあしべの紐は要らないので、取ってしまった。


ステテコは、浴衣の時にも活躍することは間違いなし。持ってて損しない夏のアイテム。ガーゼより絶対本麻!
作るのが面倒な方はこちからどーぞ・笑




こちらに掲載&付属のズボン型紙でもOK



追記:断片的な写真だけでは解りにくいとの指摘を受けたので、簡単な説明図を作って見ました。






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